きっとあなたも好きになるHOTEL WEDDING~サービススタッフ編~
2022/5/30
Vol.2はサービスの魅力についてご紹介!
今回は元ウェディングプランナーで、今では女性で初めて結婚式のインチャージ(※1)も務めるサービススタッフの遠藤さんにお話しを伺いました。
※1 インチャージ:披露宴の責任者。新郎新婦やご親族のアテンドや披露宴の進行を指揮し、披露宴に関わるスタッフ全員に指示をする。
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▼緊張感を持ちながら自分も楽しむ
竹田:
普段の宴会と結婚式でサービスに違いはありますか。
遠藤:
サービスの質に大きな違いはありません。どちらもホテルらしいサービスをするように心がけています。
違いをあげるとしたら関わるスタッフの多さと緊張感ですね。やっぱり結婚式は新郎新婦や親御さんにとって一生に一度のことだから成功して当たり前、失敗はありえないという緊張感を持ってサービスに入ります。
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竹田:
遠藤さんはサービスだけではなく、インチャージも担当していますがこだわりなどはありますか。
遠藤:
インチャージをするときにこだわっているポイントは2つあって、1つ目が「自分も楽しむこと」です。
初めて結婚式のインチャージを担当する日に、緊張でいっぱいいっぱいになっている私を見た上司から「自分も楽しんでやればうまくいくよ」と声をかけてもらい、その一言で緊張して固まっていた身体からふっと力が抜けて、大きなイレギュラーもなく無事に結婚式を結ぶことができました。
そこからは自分も楽しむことを意識するようにしています。
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▼より印象的な結婚式にするために
遠藤:
特に会場全員の注目を集める入場は念入りに確認をします。当日使うBGMをかけながら新郎新婦が歩く道を実際に自分で歩きます。
そうするとBGMのリズムとお二人が歩くスピードを合わせたり、BGMと演出の雰囲気の組み合わせを確認したりすることができるので、当日により印象的なシーンを作ることができます。
BGMは結婚式の雰囲気はもちろん、ゲストが受け取る印象や行動にも影響が出ます。
だから曲とお二人の動きのタイミング、会場の雰囲気を重視して、自分が納得できるまで何度も確認します。
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あとは自分の立ち回りを確認する為に他のスタッフに新郎新婦役をしてもらったり、先輩にアドバイスをもらいにいったりします。
インチャージを始めた頃はカメラへの写り込みを気にして、新郎新婦から少し離れて案内をしていました。だからお二人に上手く指示が伝わらなくて入退場の時に立ち止まる場所やお辞儀のタイミングがずれてしまうことがありました。
その結婚式の後に「カメラに写ってしまってもいいから、お二人の目の前に立ってアテンドするくらいで入退場のシーンをビシッと決めた方がいい。最初と最後にするお辞儀がズレてしまっているのは結婚式に締まりがない。」と先輩からアドバイスをもらい、今は入退場の時はお二人の動きを揃えることを一番意識しています。
入退場の時はそろえることを一番優先しますが、他のケーキ入刀などのシーンはできるだけ写り込まないように指示を伝え終わったらすぐに離れるようにしています。
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竹田:
インチャージをしていて、どんな時に楽しいと感じますか?
遠藤:
お二人の動きや演出とBGMがぴったり合っているときです。
入場やケーキ入刀などのタイミングでは音響担当スタッフがBGMを合わせてくれますが、入場後のお二人が高砂に到着してお辞儀をするタイミングなどちょっとした場面で、ちょうどサビがかかると嬉しくなります。
「サビまでもう少しあるからゆっくり歩いてもらおう」など意識ができている時は自分も楽しんでアテンドできているという基準にもなっています。
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▼サービススタッフだからこそ見えること
竹田:
プランナーと会場スタッフで結婚式の見え方に変化はありましたか?
遠藤:
プランナーは結婚式をつくる人で、会場スタッフは結婚式を実際に運営する人なので、役割が大きく変わりました。
プランナーの時は演出が成功したか、二人の気持ちがゲストに伝わっているかをより重視していましたが、
インチャージをするようになってからは、できるだけ予定時刻に結婚式を終了させることにこだわるようになりました。
ゲストの中には帰りの新幹線の時間が決まっている方や誰かにお子さんを預けて参加している方がいるかもしれません。
披露宴の終了時間が遅れることによって会場に居るゲスト以外の方にも影響が出てしまう可能性もあるかもしれないので、会場全体の雰囲気と時計をみながら、時間通りに、でもゆっくり過ごしてもらえるように披露宴を進行させるようにしています。
「結婚式を絶対に成功させる」という気持ちはプランナーの時から変わっていません。
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竹田:
プランナーも会場スタッフも経験している遠藤さんが思う郡山ビューホテルの良いところはありますか?
遠藤:
1つ目が結婚式以外にもお客様と繋がっていられるところです。
実はプランナー時代に顔合わせを担当したお二人の結婚式のインチャージを担当したことがあります。
顔合わせから結婚式までは時間が空いていたんですが、お二人のことをとても覚えていて嬉しくなりました。
これはプランナーもインチャージも経験している私だけの話だったかもしれませんが、
サービススタッフであれば誰でも新郎新婦さんやご両親様がお勤めの会社がご宴会でホテルを利用してくださったときはお話ができますし、お子様のお食い初めで利用してくださったときは直接お祝いの言葉をかけることができます。
こうやってホテルとお客様の関係って続いていくんだなって感じています。
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2つ目はプランナーも美容スタッフも撮影スタッフもみんなホテルの中にいるから普段からコミュニケーションが取れることです。
持ち込みの美容スタッフ、映像スタッフ、司会者それぞれと組んだことがありますが、ビューホテルでの施行や撮影が初めての方たちと完璧な連携をとることはやっぱり難しいです。
持ち込みのスタッフさんも私たちもお互いプロだからお客様にご不便やご迷惑をかけることはないけれど、いつも一緒に組んでいるスタッフは私たちの動きや流れを理解しているしスムーズさが違います。
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3つ目はスタッフの柔軟さと目立たなさです。
柔軟さは結婚式でも宴会でも会議でも同じですが、お客様のご希望には可能な限りお応えします。
例えば「急遽お祝い用の花束とケーキを用意したい」とご要望があればホテル内の花屋さんとパティシエに依頼をして用意をしてもらいます。
これはサービススタッフやプランナー以外にもたくさんのスタッフがホテルの中にいるからこそできることだと思います。
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目立たなさは気配りとイコールになるかもしれません。
私たちはただお料理を運ぶ人ではないので、お客様の会話や仕草から何を求めているかを読み取って心地よい空間づくりを心掛けています。
ちょっと寒いという会話や仕草をしているゲストがいれば、ひざ掛けをお持ちしますし、何かを探しているような仕草をしていたらスタッフから声をかけてご案内をします。
「ホテルのサービスは素晴らしい!」とお褒めいただくことももちろん嬉しいですが、「今日の披露宴は何も困ったことが無く、快適で心地よかった」と思っていただければ十分です。
お客様の困りそうなことや心地よさを妨げてしまいそうなことをスタッフがさりげなく解決する目立たないサービスは郡山ビューホテルの良いところだと思います。
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